こんにちは。
7月8日、インド航路を発見したバスコ・ダ・ガマさんがリスボンから出航したのが1497年のこの日なんだそうですよ。
このバスコ・ダ・ガマさんとかコロンブスさんとかいいですよね。日本だと伊能忠敬さんに惹かれます。
さて、週明けのこの日出社してみたら、ECサイトや金融機関、運送会社などを装ったスパムメールの嵐でした。80通近く来ていてちゃんとした業務メールは1件だけでした。
なんというか、これだけたくさん来る詐欺メールの中から仕事に必要なメールを見つけ出すのは大変ですよね。
見落としたら大変です。
さて、今日も本のお話です。
実は先週、もうすでに恒例行事となっている群馬大学の柴田ゼミのみなさんがやってきました。
卒業書籍の制作のための学習です。
そもそもみなさん、本の定義で考えたことありますか?
どういったものを「本」って呼んでいるんでしょう。
漠然と並べられたものに対して、「これは本、これは違う」などと選別する作業をするならきっと間違いなくできるのではないでしょうか。
でもよくよく調べると「だいたいこういうものが”本”と呼べるもの」というものがありました。
日本エディタースクールで発行している「本の知識」という本の中に「本の5つの要件」があります。
その5つをご紹介します。
本の定義
1.内容のあること
たとえ外観が本の形をなしていても中身が全部白紙では本といえません。
無地のノートや製本の際につくられる束見本なども本ではないのです。
2.持ち運びが容易にできること
持ち運びが自由にできない壁画や石碑のようなものは図書という概念から除かれます。
そりゃそうですよね・・・
3.紙葉が綴じられている
紙葉がバラバラにならないようになっていることが必要です。本は背が糸や針金で綴じられているか、膠(にかわ)や糊(化学糊)のような接着剤で固められているのが一般的です。
4.中身とそれを保護するもの(表紙)がある
本には中身とそれを保護するもの(表紙)があります。製本することにより中身と表紙が一体となっていることが必要です。
5.ある程度の分量がある
本にはある程度の分量が必要です。それではその分量とはどのくらいなのでしょうか。
ユネスコの出版物の統計のための定義では表紙を除き49ページ以上の非定期出版物をブック(book)といっており、それ以下はパンフレット(pamphlet)と称しています。
これは本だな、これは本とは呼ばないな、っていうのはなんとなーくイメージはできると思います。
しかし、近年ではこの定義にあてはまらない「本(書籍)」があることをご存じでしょうか。
もうほとんどの人が気づかぬうちに触れているはずです。そうです、「電子書籍」です。
電子ですから3,4には完全に該当しません。もしかしたらデスクトップパソコンで読む機会があるとすれば2.も該当しなくなります。
こうしたITなどテクノロジーの進歩によって今まで定義されてきたものもだんだんと変えていく必要がありますね。
ところでみなさんは紙の本と電子書籍の所有比率ってどのくらいでしょうか。
私は2,3冊程度しか電子書籍は持っていません。
思ってたより電子書籍って浸透はしてないな、って印象です。
紙の本、電子書籍のお話しはまた追々。
それではまた。