前橋市千代田町の「熊野神社」氏子会様が、1945年8月5日の前橋空襲を描いた絵本を制作し、DiPS.Aで印刷・製本をさせていただきました。
タイトルは「八月五日の白い鳥」。氏子会会長の大川様が母親や近所に住んでいた元陸軍将校から聞いた空襲体験や実際の出来事をもとに、子どもにもわかりやすく童話仕立てにしてあります。
やさしいタッチでほのぼのとした絵柄ですが、なんの罪のない一般市民が巻き込まれた戦争の残酷さ、空しさが重く伝わってきて、思わず涙腺がゆるんでしまいました。これなら小さなこどもでも如何に戦争が悲惨なものであったのか、ずっしりと心に響くことでしょう。忘れてはいけない記憶、伝えなければいけないこと。しっかりとこの作品には刻まれています。
この絵本は、明日5日に熊野神社で開かれる追悼平和祈願祭で参拝者に限定で配られるとのことです。また、小学校や図書館にも寄贈されるそうです。実際に戦争を体験した方の高齢化が進む中、次の世代へ過去の事実を伝えていくことは本当に大切なことだと思います。わずかながらもご協力できたことに、改めて感謝申し上げます。そして、空襲で犠牲になった方に哀悼の意を捧げます。
戦後70年のこの夏、皆様は何を思いながら過ごされることでしょうか?
「八月五日の白い鳥」表紙
8月3日の上毛新聞にも取り上げられました。
(Y)