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文字 活字文化の日(明日ですけど)

むーんです。
早いもので10月も今週で最後。
10月最後の週といえばハロウィンが定着してきましたが、実は明日から「読書週間」が始まるんです。初日である明日10月27日は「文字 活字文化の日」となっているんです。
活字の仕事を生業としているワタシたちが進んで本を読みたいものです。

というわけでワタシが先日読み終えた本はこれ!

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「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている」。佐々涼子さんの作品で、東日本大震災で被災、甚大なダメージを受けながら半年後には主力機を稼働させた日本製紙石巻工場のドキュメンタリーです。
ずっと気になってた本ですが、ようやく手にとって読みました。

最初は読み切れるだろうか・・・、なんて心配していましたが、読み出すと話が気になって3日ほどで読み終えました。
復興にかける社長をはじめとする役員や社員のほか、存続を危惧された野球部、それを見守る市民。内容は美談だけでなく、辛いこともそして被災地で起こっていた酷い出来事も余すところなく文章になっています。そのすべてが現実に起きていたこと。これはもっともっとワタシたちが知るべきことなのかもしれません。

そして文章中にも幾度となく出てくる、「阪神大震災をどこか他人事のように思っていた」という件。三陸沖地震を経験している人たちですらそうした思いになってしまうのですから、津波の可能性などないワタシたち群馬県民はそうした意識は時間の経過とともにもっと薄らいでしまうのではないでしょうか。

そんな意味からも完全復興を目指す東北の”いま”を知ってもらう企画展などもやってみたいなとも感じています。これに情報素材として、また震災後おむつなどが不足したといわれたように生活の素材としての「紙」の果たす役割にもスポットを当てるのもよいでしょう。

活字文化は印刷や出版だけでなく、紙も欠かせませんね。
用紙の開発秘話なども載っていて本好きの方も楽しめる一冊ですよ。
秋の夜長に読書しましょう!

DiPS.A前橋まちなか店
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