こんにちは、先週は見事な満月を見ることができました。
今週の月曜日もむーんがお送りいたします。
さてさて、今週は久しぶりに個人出版の案内です。
今日お納めしたばかりのまさにできたてのホヤホヤ、って本です。
10月初旬に「本をつくりたい」とのことでご夫婦で来店されました。
持参された原稿を拝見するとご自身の先祖(江戸初期あたり)から現在に至るまでのお話でした。
こうした本は後世に伝える意味でもとても良い本だなあと感じました。
お客様(S様)からは、作成したExcelのデータのまま印刷・製本でもいいかなあ、というニュアンスの話を伺ったのですが、資料的価値もある本なので文字を組み直して印刷してみてはどうでしょう、ということで2通りの見積を提示することにしました。
その見積を比較してS様、新たに組版をするほうを選択しました。
コストを考えればExcelデータをそのまま印刷したほうが確かに安い。「記録として残しておければ体裁なんていいんだよ。安く出来ればいいんだから」と言われればそれまでなのでそう言われたらそれまでかな、とも思っていましたが。S様のご先祖からお子さま、お孫さん、そしてその先の代へ歴史を語り継いでいく時にやはりしっかりした「本」という形で残していく決断をされたことは良かったなあって感じました。
いただいた原稿は見本組みを作成して全体のイメージを掴んでもらい、実際の組版に。
「書籍の朝日印刷」といわれるくらい書籍のノウハウのあるスタッフの組んだ初校をご覧いただいたS様、「うん、さすがだね、綺麗だ」と喜んでくださいました。
その後何度か校正を出したのですがそのたびに「うん、想像以上の出来だ」とつぶやくようにおっしゃっていただき、判断は間違っていなかったなあって感じました。
以前、このブログで「校書掃塵」という四字熟語に触れたことがあります。ちなみにこちらです。
今回の校正の過程でもその言葉を思い出すくらい修正が入ったのですが、それだけこの本を発刊する並々ならぬ意気込みも感じました。なにせ後世まで残るわけですから今回はよしとしましょう。
そんな過程を経て今朝、無事お引き渡しとなりました。
今日もご夫婦でお見えになりましたが、とても嬉しそうに本を眺めていらっしゃいました。この瞬間が本をつくって良かったなあって思える瞬間です。ただの「文字」だったところへ「いのち」が吹き込まれる瞬間でもあるように感じられる瞬間でもあります。
これから年末年始に入り、ご親戚などの集まりもあることでしょう。
そんな時に皆さんでこの本を囲んで話に花が咲くのかなー、なんて思います。
少しはお力になれたかなあ。
DiPS.Aのホームページでも今月から個人出版のページを新設しました。
そこにも記載してあるのですが、やっぱり文字を組むのならノウハウのあるところ。これに尽きます!こうした本づくりの経験のないところ、少ないところではいい本はできません。個人的に思い入れのある個人出版ならなおさらですねー。個人出版もDiPS.Aにお任せくださいね。
もう来週は12月なんですねー。風邪などひかぬよう、お気をつけて。
それではまた。