こんにちは。
4月5日、社員生活35年目を迎えた生ける化石・むーんがお送りします。
先週、前橋市内の老人福祉センターで自分史講座の講師を務めてきました。
年に数回、「先生」と呼んでもらえる貴重な日です(笑)。
この日は「1枚の自分史」ということで写真を1枚持参いただき、その写真をもとに文章を書いてみましょう、というワークをしました。
とはいえ、1枚の写真を説明するだけではなくその時に感じたことを五感を交えてみたり、そのできごとが意味したことや時代背景なども書き添えてもらうワークです。
そうすることで文章にも厚みが出てきます。
例えば100枚の写真についてそうしたことが書ければ100ページの自分史が書けますよ、というものです。
最後に受講者の皆さんで発表をしました。
「文章なんて久しぶりに書いたわ」とおっしゃっていた女性の方。
発表では当時のことを思い出し感極まって涙を流されていました。
私たちも思わずもらい泣きをしました。参加者の方がその方にティッシュを差し出す光景もまた微笑ましかったです。
そう、これなんです。過去の出来事を振り返り、書き綴ることで当時の気持ちや光景が甦ってくるのです。また、「自分なんて大した人生を送ってないから」と思っていた人でもこうして自身の人生を伝えることで知らない人に涙を流させることもできるんです。10人いたら10人の、100人いたら100人の誰一人として同じでない物語があるのが自分史の面白さです。そうした発表をそれぞれがすることでお互いの心の距離が縮まったのは言うまでもなく、コミュニケーションツールとしての機能も十分に果たすことができたのです。
「自分を振り返るいい機会になった」っておっしゃっていただいて嬉しく感じました。
一回目には自身の年表を書くワークもしましたが、これがきっかけで自分のことを書いてみようって思ってもらえると嬉しいですね。
そうそう、昨日こんな本を買いました。
SDGsの本です。
小学生向けの本ですがそれゆえ読みやすく、わかりやすく良かったです。
一人がこの17の目標をやりとげることは無理ですが、一人ひとりが自分ならできることを実践していくことで世の中を変えていかねばなりません。
アフリカでは330万人もの子どもたちが学校に行くことができず水を汲む仕事をしているという現実。世界約77億人の6割にあたる46億人の富よりも世界の富豪たった2153人の富にもかなわないという現実。
全世界の6億7300万人が屋外で排泄をせざるを得ない現実。
こうした現実が2030年にはどれだけ解消されているでしょうか。
省エネや食品ロスを出さない、差別をしない。そういう身近なところから取り組んでいこうと思いました。
自分さえ良ければいい、自分には関係ない。
そうした考えを捨て一人ひとりが取り組んでいくべきことです。
それではまた来週。