こんにちは。
1978(昭和53)年に植村直己さんがグリーンランドを犬ぞりによって単独横断に成功し、そして1998(平成10)年には「平成の怪物」こと松坂大輔さんが夏の甲子園決勝戦でノーヒットノーランを達成して優勝したという、なんともおめでたな8月22日のマンデーもむーんがお送りいたします。
さていきなり問題です。
これ、業界用語ではなんというかご存じでしょうか。
そうです、「ルビ」です。
最近はWordなどの機能でも「ルビ」と使用されていますのでもうすでに浸透してきた用語です。
しかし、以前は「ルビ」と言っても理解されず「ふりがな」などとお客様に説明していた時代(!)もありました。
そのルビの語源ですがルビとしてよく使用される5.5ポイントの大きさの文字のことをイギリスでは宝石の「ルビー」と呼んでいたことに由来するのだそうです。
ちなみに4.5ポイントは「ダイヤモンド」、5ポイントの活字は「パール」と呼ぶのだそうです。
日本においてはタテ組の場合は漢字の右側、ヨコ組の場合は漢字の上に配置するのがルールとなっています。
少年マンガ雑誌によくある、すべての漢字にふるのを「総ルビ」、一部の単語などにふることを「パラルビ」と呼びます。そうそう、「本気」と書いて「マジ」と読ませたいときもルビを振らないといけませんね。歌の詞でも「瞬間(とき)」、「女(ひと)」なんて読ませることもありますよね(そのまま歌うととんでもない歌になっちゃったりしますからね笑)。
「路傍の石」の著作で有名な山本有三さんはルビが嫌いで「文明国として恥かしい」と「ふりがな廃止論」を唱えていたそうです。このルビのことを「黒い虫のようだ」とも言っていたのだとか。
この山本有三さん、お隣の栃木県生まれとのこと。
栃木市を訪ねたら記念館がありました。
記念館ではお暇だったのか受付のおばさまが丁寧に案内をしてくださいました。
生い立ちからエピソードまでとても詳しく、きっと地元の方なんだろうな、と思ったら東日本大震災で被災し、仙台から移住してきたのだそうです。それから10年もしないうちにこれほどスラスラ山本有三さんに関して語れるってすごいなあって思いました。
よし、「路傍の石」読んでみるぞ!
・・・と思ったらとてつもない分厚い本でビビりました。しかも字は小さいし(黒い虫どころじゃないよー!泣)。
でも素晴らしい言葉がたくさん載っているそうなので頑張って読んでみようと思います。
それではまた。