こんにちは。 2週間ぶり、むーんです。
ワタクシ、タブレット端末を購入して3年経つんですが、これまでいわゆる電子書籍って一度も購入したことがなかったんです。
けれど紙媒体を中心にしながらも、電子媒体の市場が着実に伸びつつある今日、会社としてもそうした事業に積極的に取り組んでいる中、電子書籍は購入したことないんですよねー、ではプロとして恥ずかしいよな、という思いもあって・・・、先日やっとこ購入しました。
購入したのがこれ。
スティーブ・ジョブズですよ。 書店で立ち読みしてて、面白そうだなと思い、Amazonで探してたら書籍版よりも少し安かったので試しに購入してみたんです。
本そのものの感想は・・・、もちろんジョブズ本人の情熱ももちろんすばらしいのですが、周囲の人にもとても恵まれていたな、とも感じました。それもいいタイミングで出会えてるな、と。
・・・と、今回は書評を書くわけでなく、電子書籍についてです。
電子書籍を実際購入してみて思ったのは、”ぬくもり”がないよなーということ。例えば紙の書籍であれば、紙にこだわって作ることもできます。
ほら、見返し紙なんかそうですよね(表紙と本の中身とをつなぎ合わせる役目をしている紙です)。
電子書籍だと省かれてしまう部分ですよね。だって印刷されていないんですから。
そのほか、表紙カバーやスピン(しおり)なんかもね。 こういう装丁の美しさもなく、ただ「読む」だけの電子書籍はなんか味気ないなーなんて読みながら感じたんです。
印刷代やこうした装丁の部分でコストを抑えることができるんでしょうけど、それらを省いて価格が安いというだけで本を読むことに満足できるのか、というと個人的には”?”ですね。
やっぱり本の装丁の美しさや使用している紙の風合いの良さ、とかページをめくる感触とか五感で感じるから本って楽しいんじゃないかと思うんです。 そうそう、書店で立ち読みしているとインクの匂いで便意を催すとか・・・、ちょっと汚い話になっちゃいますけど、それもまた五感で感じているからですよね!
そういえば以前聞いた話なんですが、タブレットで絵本などを読むことに慣れてしまった幼稚園児が紙の絵本を手にしたとき、本をピンチ(拡大・縮小の操作)したんだとか・・・。なんともショーゲキ的なエピソードですよね。
そうしたデジタルの世界が現実のものとなっている今、それを受け入れていく必要があります。
けれどもアナログ(紙)の持つ良さはこれからも受け継がれていかなくてはなりません。DiPS.Aでは紙もたくさん扱っています。自費出版もそうですし、ワークショップなどでも紙にとことんこだわって作ってみると出来上がったときの感慨もひとしおではないでしょうか。