こんにちは。
今日はマンデーではないけど月曜担当・むーんがお届けします。
さて、今日はムダ話なしに製品のご紹介。それも先週末できたてのホヤホヤのものです。
ハードカバー、450ページという大作。
実は以前太田市の広報紙に連載していた「にいたの遺産」という太田市周辺の歴史に関するコラムを一冊にまとめたものなのです。
初回がなんと昭和48年。そして最終回は平成8年。なんと24年、274回にわたる連載でした。
すべての執筆をされたその方はすでに他界。その息子さんがこれらの記事を一冊の本にまとめてみようと思い立って発刊に至りました。
こうしたコラムをお父様が書かれていることは知っていたけど当時はまったく興味はなかったんだそうです。ところが亡くなってからそれらを綴っていたファイルを手に取り、読んでみたら興味をそそられ、『先人達に対する感謝の念が自然と湧き上がって(まえがきより、原文まま)』きたんだそうです。『なんとしても「にいたの遺産」を製本化しなければと思うようになった』とのこと。
私も少し読んでみましたが太田地域にゆかりのある新田義貞や飛行機王・中島知久平といった方々も取り上げられています。
「にいた」の産業・経済・文化・風俗・教育・芸能・娯楽など幅広く取り上げられ歴史的資料としてすごく価値のあるものなんじゃないかと思います。
土曜日、11日にお引き渡しできました。とても喜んでいただき、拍手までしていただきました。
奇しくも翌12日がお父様の命日だったそうでいい報告ができる、とおっしゃってました。
さらに言うと昭和58年に弊社で印刷し、発刊された「太田市史」でもお父様は市史編纂に携わっていらっしゃいました。
あとがきにもそのお名前を見つけることができました。
37年の時を経てふたたびご縁があったこと、とても嬉しく思いました。
この夏以降、家族が遺していた日記や作品を本にしたいという方、家族・親戚が集まって追悼集をつくりたい、という方が続いています。
NHKの「ファミリーヒストリー」に代表されるように自分のルーツを辿ること、過去を振り返ること、こうしたことが注目されているようです。家系図を作成するビジネスも脚光を浴びている、という話も聞いたことがあります。過去を学ぶことで未来へのヒントがある。こうした現象を目の当たりにするとまさにその通りなんだなあ、って感じます。
表紙は太田の象徴、金山。この山も「にいた山」と呼んでいたんだそうです。万葉集でもそう詠まれているそうです。名前は変われどその当時と変わらぬ景色を今なお見られるのもまたロマンがあると思いませんか。販売もされるそうですが、東毛地域以外の方にもたくさん読んでいただきたいなと思える一冊です。
空気の乾燥しているせいかインフルエンザが流行しているようです。
マスクの着用、手洗い・うがい等でしっかり予防したいものです。
それではまた来週。