こんにちは。オペレーターのSです。街角でクリスマスケーキ予約受付開始!という案内が出始めた頃は、気が早いなぁ・・・なんて思ったもんですが、いつのまにか時間におわれている年末です。
少部数に強いオンデマンド印刷ですが、部数が多いものはオフセット印刷での対応となります。1秒間に数枚というスピードで刷ることが出来るんですよ。印刷され機械から排出された紙は下から上へと積み重ねられていきます。刷りたての印刷物はまだインキが乾燥していないので、次々に積み重ねられていくその紙の重さにより、上下の紙にインキが転移してしまう「裏移り」がおこってしまうことがあります。更に酷くなると糊で貼り付けたように紙同士がべったりくっついてしまうなんてこともあるんです・・・ もちろん商品としてお届けできません。
これを防ぐために、オフセット印刷機の用紙排出部分にはパウダースプレー装置が付いています。ミクロン単位の粉を印刷面に均一に吹き付けることで紙と紙の間に隙間を作り、紙同士が密着しないようにするためです。密着を避ければ空気が入りインキの乾燥も早くなりますしね。ただあまり多く散布すると印刷面がざらついたり、白っぽく感じられてしまうなんてこともあります。
ちなみにこのパウダーは、とうもろこし、じゃがいも、小麦粉などからできているでんぷんの粉だそうです。でんぷんとはいえ食用ではないので食べない方がいいらしいですが。
こういった機械的な防止策もありますが、入稿データの濃度が高い場合には特に起こりやすくなりますので、CMYKの合計をだいたい320%以下に調整していただいています。
それではまたお会いしましょう。(*゚∀゚)ノシ