the quick brown fox jumps over the lazy dog.
これ何だかわかりますか?
「茶色のすばしっこいキツネがのろまな犬を飛び越える。」
英語のテストではないので、意味がわかった方、そこで終わりではありません。
残念。
実はこの文章にアルファベット26文字の全てが含まれているのです。
これはパングラム(pangram)といって、いかに短く全ての文字を含む文章をつくれるか、という言葉遊びなんだそうです。
ちなみに上の文章は35文字で、タイプライターのテストやフォントのサンプルによく使用されているので一番ポピュラーかもしれませんね。
実際、私もパソコンのブラインドタッチの練習時にはこの文章を打ちましたし、西洋習字であるカリグラフィーを習っていた時には新しい書体を習得するために何回もこの「キツネの文章」を書きました。
日本の「カナ」は全ての文字に母音が含まれているため、アルファベットのようにダブる文字もなく、完全パングラムが作成でき、それは「いろは歌」でもおなじみです。
他の国もこのようなパングラムがあるようですが、そんな中、やはり漢字の国、中国では膨大な量の漢字があるため、この遊びはできませんし、日本も漢字は然り、です。
さて、アルファベットの文字を試し書きするには上の文章を書いてみる。
では、日本語は?漢字も沢山あるし、さあどうしましょう。
なんの試し書きをするかによって変わってくるかもしれませんが、お気に入りの万年筆を選ぶ時には、「永」の字がいいそうです。
永字八法といって楷書の基本的な点画が含まれているそうです。
要するにこの一文字で「止め、跳ね、払い」などがギュっと凝縮されているため一度に確認できるのだとか。
ぜひおためしあれ!