こんばんは、ヤエモンです。
どんよりした日が続きますが、みなさんお元気ですか?
私はここ数日、片頭痛に悩まされました。
低気圧のせいでしょうか?
調子が下降気味のところですが、今日は「下版」についてちょっと。。。
下版とは印刷をする原稿に修正を加えたりしながら最終的な印刷原稿を作成したものを、版を作って印刷をする工程にまわすことを言います。
活版印刷が盛んだったころ、名刺も葉書もチラシも本もみんな、みんな鉛でできた活字の版を1文字1文字拾って原稿を作っていました。
その頃の印刷会社は2階に活字を置き、1階に印刷機を設置する、という造りの建物が多かったようです。
「下版」と呼ばれるようになったのは、2階で作成した印刷の版を1階に下す、このことからきているようです。
なるほど、ですね!
今のような鉄筋ではなく、木造の建物が多かったようですから2階に活字なんかあって大丈夫なんだろうか、と心配になってしまいます。
というのも、日本語は、ひらがな・カタカナ・漢字はもちろんのこと、アルファベットや数字も使いますし、それぞれの活字の大きさもみ~んな揃えると大変な重さになってしまうからです。
例えば、この文選箱と呼ばれる活字を入れる箱。
縦150mm・横75mm、深さ18mmのこの箱に五号活字(約10.5ポイント)をめいっぱい詰め込むと、400字詰め原稿用紙2枚分になり、その重さは2kgにもなります。
この片手で持てる大きさの塊が1kgの砂糖にして2袋!
どうですか?
なんとなく想像できますか?
片手でひょいと持てそうなサイズですが、実はなかなか重たい。
そう考えると2階に活字が沢山ってすごいですよね。
何ページにもなる本の原稿の下版って、きっと大変だったのでしょうね。